横手盆地の有機質土、泥炭層の分布



泥炭は葦(あし)などの植物が何千年何万年も地中に埋もれて、繊維質のみが残り、スポンジ状をしているものです。

大雄村では山がないため薪(まき)が採れず、昔は泥炭を露天掘りして乾燥し、「ねっこ」と呼んで燃料として使用していました。

今から200年程前の紀行家、菅江真澄の書物の中にも「ねっこ」のことが書かれているそうです。

泥炭層の成因:
湿地帯の土壌は水で満たされており、酸素が少なく微生物がいないため植物は分解しません。未分解の植物が毎年積もって厚い堆積層を形成しました。

〔注〕左図の   
黒線が深度10m以浅の分布域   
青線が深度10〜20mの分布域   
赤線が深度20m〜の分布域   
(深度が深くなるに従いデ−タ数が少なくなる事に注意)

泥炭、有機質土をC14年代測定法で分析すれば、その層が何年前に堆積したかが分かります。鉛直方向の2箇所で分析すれば堆積速度(沈降速度)が分かります。
横手盆地の堆積速度を示す例として、下表に示す資料があります。


根田川地区の泥炭層・有機質土の年代測定結果

試料番号 泥炭層深度(m) 試験試料深度(m) 測定結果(年前)
@ 3.2〜6.9 4.7〜4.8 23020±630
A 8.2〜8.7 8.5〜8.6 31840±1450
B 12.5〜14.8 13.8〜13.9 32280±1540


表中の測定結果は何年前に堆積したかを示しています。だいたい2,3万年前の氷河期に堆積しています。 表の@とBの間では平均約1mm/年の堆積速度を示しております。

泥炭がここに集中していることは、この部分が最近まで湿地帯であったことを示しています。
この泥炭等高線は「横手盆地の地盤(その1)−盆地形成ものがたり−:全地連「技術フォ−ラム'96’」講演集 1996 から掲載しております


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